油断大敵!紫外線を防ぐ日焼け止めの正しい選び方
日焼け止めを購入する際、何を基準に選んでいますか?SPFやPAの強さ、肌への影響、お値段など日焼け止めを選ぶ基準は人によっても異なると思いますが、なかには「どんな日焼け止めが自分に合っているのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、日焼け止めの選び方や種類について詳しく紹介していきたいと思います。
目次
スプレー?クリーム?日焼け止めの種類や性質について
ドラッグストアの日焼け止めコーナーに行くと、いろいろな形状の商品が陳列されていますよね。スプレーやクリーム、ミルク、ジェル、パウダーなど、「いろいろありすぎてどれが一番いいのかわからない」と悩んでいる方も少なくはないと思います。
そこでまずは、日焼け止めの種類やそれぞれの性質について紹介していきましょう。
クリーム
一番メジャーなのがクリーム状の日焼け止めです。他の種類の日焼け止めと比べて保湿力が高いので、乾燥肌の方にオススメです。化粧下地としても使用できるものも多くあります。
- メリット:保湿力が高い、防水性が高い、化粧下地としても使える
- デメリット:伸びが悪い、落としにくい、油分が多いのでニキビや肌荒れの原因となることも
ミルク
ミルク、あるいは乳液タイプと記載されているものもあります。肌に優しい成分が含まれていたり、肌への負担が少なかったりするものがほとんどなので、敏感肌の方にオススメです。
- メリット:肌への負担が少ない、伸びがいいので使いやすい
- デメリット:べたつくことがある、油分が多いのでニキビや肌荒れの原因になることも
スプレー
シュッと吹きかけるだけで簡単に塗れます。髪の毛に使用できる商品もあります。
- メリット:手が届かない場所にも使用できる、手軽に使用できる
- デメリット:塗りムラができやすい、周囲に飛び散りやすい、水や汗で落ちやすい
ジェル
ジェルタイプの日焼け止めは塗布後のベタつきがほとんどないため、日焼け止め特有のべたつきが苦手な方にオススメです。
- メリット:つけ心地が軽やか、伸びがとてもいい
- デメリット:刺激が強い成分を配合しているものもある、保湿力が弱い、長時間の使用には適していない
パウダー
パウダー状の日焼け止めは、メイクの上からつけるものであることがほとんどです。
日焼け止め特有のベタつきもないので、ベタつき感が苦手な方や日焼け止めを塗るのが苦手という方にオススメです。
- メリット:肌に優しいものが多い、べたつきがない、化粧直しとしても使用できる
- デメリット:落ちやすい、効果が薄い
顔用と身体用の違い
日焼け止めには「顔用」と「身体用」があります。「顔用と身体用の日焼け止めは兼用してもいいの?」と疑問に思っている方も多いと思いますが、結論からいうと身体用の日焼け止めを顔に塗ることはオススメできません。
と言いますのも、顔用の日焼け止めは身体用よりも効果が薄い分、肌への負担が少ないように作られています。顔用の日焼け止めを身体に塗っても問題はありませんが、身体用のものを顔に塗ってしまうと肌荒れなどの肌トラブルを招く可能性があるのです。
そのため身体用の日焼け止めは顔には塗らないようにしましょう。
日焼け止めのSPF、PAはシーン別で使い分けよう
日焼け止めを購入する時、SPFとPAがとにかく大きいものを選んではいませんか?SPFとPAは、どちらも日焼け止めの効果を示す指標ですが、それぞれ性質が異なります。
そもそも紫外線には紫外線A波(UV-A)、紫外線B波(UV-B)、紫外線C波(UV-C)3種類の波長が含まれています。このうち紫外線B波は肌の表皮に作用し、活性酸素を作り出すことでシミやそばかすにつながる色素沈着を引き起こす可能性がある波長です。
この紫外線B波の防止効果を示す指標がSPFで、1~50+の数値で強さが表されています。
一方で、PAとは紫外線A波を防ぐ効果の指標で、+~++++の4段階で強さが設定されています。紫外線A波は肌の真皮層まで行き届き、肌の内部に活性酸素を作り出すことでシワやたるみなどの肌老化を引き起こす可能性がある波長のことです。
SPF・PAがともに大きい値のものは、たしかに日焼け止め効果が高くはありますが、その分肌へ負担がかかりやすく、肌荒れや乾燥を招く可能性があります。そのため日焼け止めを塗る際はシーン別で強さが違うものを使い分けるようにしましょう。
たとえば国内最高値のSPF50+とPA++++の日焼け止めは、マリンスポーツやレジャーなど炎天下で活動する際にオススメです。一方で、洗濯物を干したり近所に買い物に出掛けたりする程度であれば、SPF10~20、PA+~++くらいの強さの日焼け止めで十分でしょう。
おわりに
いかがでしたか?自分に合っていない日焼け止めを使い続けてしまうと、肌荒れや乾燥といった肌トラブルを招く可能性もあります。とくに敏感肌の方や肌が弱いという方はできるだけ肌に優しい性質の日焼け止めを選ぶようにしましょう。
たとえば「敏感肌用」と記載されていたり、保湿成分が含まれていたりするものは基本的には肌に優しい日焼け止めと言えます。ぜひチェックしてみてください。