タイプ別で解説!さまざまなニキビ跡の原因と正しい治し方

ニキビがやっと治ったと思ったのに、赤みやシミ、クレーター状のデコボコなどの「ニキビ跡」が残ってしまい悩まされている、という方も多いと思います。
ニキビ跡は種類によっては、半年から1年以上治療がかかってしまうこともあります。しっかりと治すには、原因を知り正しいスキンケアや生活習慣を身につけることが大切です。
そこで今回はニキビ跡の種類ごとに、その原因やケア方法などを紹介していきたいと思います。すっきりきれいなお肌を目指して、一緒に治していきましょう。
目次
肌トラブルの基本はターンオーバーの正常化

最初に基本的なスキンケアについて押さえておきましょう。
ニキビ跡の種類に限らず、どんな場合でも重要になるのが「ターンオーバーの正常化」です。
ターンオーバーとは、皮膚細胞の新陳代謝サイクルのことです。ターンオーバーが早いと敏感肌や肌の火照りにつながります。逆にターンオーバーが遅いと、シミやそばかすにつながり、ハリとツヤも失われるだけでなく、化粧水などの美容成分も浸透しにくくなります。
ターンオーバーを正常化させるために最も重要なのは、「血行の促進」、「良質で十分な睡眠」、「正しい食生活」といった生活習慣です。
血行の促進には、ウオーキングやランニングが効果的です。運動の時間が取れない場合は、顔に蒸しタオルを当てる、お風呂にゆっくりとつかるなどの方法もあります。
睡眠は、お肌のゴールデンタイムと呼ばれる午後22時から午前2時の間に眠っていることが重要です。休日なども夜更かしや寝坊をやめ、毎日規則正しい時間に寝起きすることも大切です。
食生活は、コレステロールの取りすぎに注意し、タンパク質とビタミン、ミネラルを豊富に取りましょう。油ものを控え、乳製品や豆類、海藻類などを中心に、ニンジンやカボチャなどの野菜も豊富に食べることがお勧めです。
どんなタイプのニキビ跡で悩んでいる場合でも、ターンオーバーの正常化をまず心がけましょう。しっかりとした生活習慣を身につけることが、遠回りのようで、美しい肌になるための1番の近道です。
ニキビ跡の種類別の原因と正しい治し方

赤みが残るタイプのニキビ跡
ではニキビ跡の種類別に原因と治療方法をみていきましょう。一つめは、ニキビの膨らみはおさまったものの、赤みだけが残ってしまったタイプです。
ニキビが炎症を起こし、その時に毛穴周辺がうっ血して、赤くなってしまうことが原因です。軽度の場合であれば1週間から1カ月で赤みが消えることもありますが、重度の場合は赤みが長期化してしまいます。
赤みが残るタイプの治療方法は、「十分な保湿」がポイントになります。
洗顔やクレンジングの後には、必ず化粧水での保湿を習慣付けましょう。とくにビタミンCやビタミンC誘導体を配合した化粧水は、炎症を抑えるのに効果が高いと言われています。そうした化粧水を付けた後、保湿成分を含んだ乳液、美容液を使いケアしてきましょう。
紫色・茶色などのシミが残るタイプのニキビ跡
ふたつめは、紫色・茶色などのシミが残るタイプです。沈着してしまった色素を薄くしたり落としたりして治していきます。
紫色のシミの場合、原因となるのは、ニキビが炎症を起こした際に毛細血管の血がにじみ出たことによる色素沈着です。
茶色のシミの場合、ニキビができたことでメラニンが大量に作られることが原因です。日光に当たると、さらに茶色く沈着してしまいます。
こちらのタイプも、赤みが残るタイプと同様に、ビタミンCやビタミンC誘導体を配合した化粧水を使って、保湿をしっかり行うことが第一です。
またピーリングを行うのもお勧めです。ピーリングとは、お肌の古い角質を落とすスキンケアです。
とくに茶色のシミが残るタイプのニキビ跡は毎日の紫外線で色素が落ちにくくなるため、それに対処するのにも効果的です。
ただし酸度の強いピーリング剤はお肌に刺激が大きいため、自分の肌に合ったものを選び、1週間に1、2度のペースで使うよう心がけましょう。
クレーター状になってしまうタイプのニキビ跡
三つめは、肌にクレーターのようなデコボコが残ってしまうタイプです。
こちらのニキビ跡は、赤みの強いニキビが悪化し、皮膚組織まで破壊されることが原因で起こります。皮膚が硬い人や、炎症を起こしやすい人に多くみられる症状です。
こちらのタイプの治療は、自宅での治療のみではなかなか改善が難しいと言われています。そのためクリニックなどでのピーリング治療やレーザー治療をお勧めします。
医師に相談し、自分の肌の特徴などとも合わせて治療を受けていきましょう。もちろん同時に、生活習慣の改善などでターンオーバーを正常化することも重要です。
おわりに
ニキビ跡を治すには、長期的なスキンケアと生活習慣改善が第一です。
化粧水や乳液などによるケアやクリニックでの治療も、そうした基礎がしっかりしていなければ十分な効果は得にくくなってしまいます。毎日の生活とスキンケアから、しっかり取り組んでいきましょう。