こんなところにも!繰り返す大人ニキビの原因と治し方

大人になってからできるニキビは、思春期の頃にできるニキビと同じ種類のものだと考えていませんか?実はこのふたつのニキビは原因がまったく異なっています。この違いを理解しなければ、正しいケアもできません。
しつこいニキビに悩まされないために、大人ニキビができるメカニズムを知ることからはじめましょう。
ここでは、大人ニキビの原因と治し方についてご紹介します。
大人ニキビの原因

【新陳代謝の衰え】
思春期にできるニキビは、皮脂の過剰分泌が主な原因です。
一方で、大人ニキビを引き起こす要因となっているのは、古い角質です。
若い人の肌は新陳代謝が活発であるため、次々と新しい肌に生まれ変わっています。
しかし年齢を重ねると、新陳代謝の機能は次第に衰えていきます。この新陳代謝を「肌のターンオーバー」ともいい、たとえば20代ではおよそ28日周期で肌が入れ替わりますが、30代では約40日、50代にいたっては約55日と周期が長くなっていきます。
それにより、あかとなって剝がれ落ちるべき古い角質が肌に積み重なっていきます。この古い角質により毛穴がふさがれることにより、大人ニキビが発生するのです。
【肌の乾燥】
角質は、乾燥によっては厚みを増していきます。
肌は潤っている状態で正常に機能するため、乾燥してしまうと肌を守ろうとして角質を厚くするのです。すると肌の質は硬くなり、ますます頑固な大人ニキビができやすくなります。
また肌がテカりやすいという理由から、ニキビの原因は「脂性肌」だと思い込んでいる女性も多くいるようです。
しかしこれは表面に余分な皮脂が出ているだけであり、主要な原因は内側が乾燥している「インナードライ肌」である場合がほとんどです。このタイプの肌に大人ニキビができやすいといわれています。
皮脂は、肌を守るバリアーの役目も果たしています。そのため肌が乾燥すると、皮脂を過剰に分泌して肌を保護しようとします。その結果、肌の内側はカラカラに乾いているにもかかわらず、表面がベタつくインナードライの状態になってしまうのです。
この場合は、角質が厚くなるだけでなく毛穴に詰まる皮脂の量も多くなるため、やっかいな大人ニキビになってしまいます。
大人ニキビの治し方

【生活習慣の改善】
大人ニキビにはライフスタイルと大きく関係しています。つまり肌のターンオーバーを乱す生活が問題なのです。肌の機能を正常に整えるために、規則正しい生活習慣を心がけましょう。
肌は夜寝ている間につくられます。とくに就寝後3時間で質のよい睡眠をとることが重要です。スマホやパソコンの明るい光は良質な睡眠の妨げとなるため、夜は照明を落とし、好きな音楽を聴くなどしてリラックスした時間をすごしましょう。
また新陳代謝を活発にするためには、適度な運動や入浴も大切です。新しい肌をつくるためには、血行をよくして肌に酸素や栄養を十分に届けてあげなければなりません。
そして肌が必要としている栄養をしっかりと摂取しましょう。ターンオーバーが乱れている肌には、卵や大豆、サケなどに含まれている良質なタンパク質を与えてあげるとよいとされています。
さらに健康的な肌に必要なビタミンやミネラルも意識的にとりましょう。ニキビができやすい方は老廃物をため込みやすいタイプでもあるため、動物性脂肪分を控えめにして、食物繊維を多くとることも意識しましょう。
【肌の保湿】
そして肝心なのが保湿ケアです。肌が本来持っている保湿の機能を引き出せるように、不足している保湿成分をスキンケアでたっぷりと補ってあげるとよいでしょう。その際、添加物などといった余分な成分が入っていない化粧品をオススメします。
ニキビができているということは、肌が弱まっている証拠です。余計な刺激を与えないように、必要な成分だけを肌に届けてあげましょう。
もちろん、肌を清潔に保つことも忘れてはなりません。毛穴に皮脂や汚れが詰まらないように、メーク汚れもしっかりと落としてください。とはいえ過剰な洗顔は禁物です。肌を傷つけて乾燥を悪化させてしまいます。ゴシゴシと擦ることなく、たっぷりの泡でやさしく汚れを包み込むように洗いましょう。
おわりに
大人ニキビは早めにケアをしないと、ニキビ跡ができてしまいます。色素沈着が起こり、シミとして残ってしまうのです。
適切なケアをして改善するとともに、ニキビができない健康な肌を維持していくことが大切です。