気になるシミ・そばかすの原因と改善方法

いつの間にか、気付かないうちにできてしまっているシミやそばかす。「日頃からしっかりスキンケアをしていて日焼け対策も万全なはずなのに…」と思い悩んでいる人も少なくないはずです。
シミやそばかすの最大の原因は紫外線によるものですが、その他にも加齢やストレス、肌の劣化などが挙げられます。
ここではシミ・そばかすの原因とメカニズム、予防や改善のポイントを紹介します。
シミ・そばかすの原因とそのメカニズム

紫外線を浴び続けると、表皮の一番下の層にあるメラニン細胞(メラノサイト)がメラニンをつくります。
メラニンは紫外線を吸収、散乱して、紫外線の害が皮膚の中に及ばないように肌を守る働きをします。日焼けをすると肌が黒くなるのはこのためです。
メラニンは皮膚の代謝によって徐々に排出され、もとの肌に戻りますが、この代謝がうまく働かないとメラニンが排出されず、表皮の内側に残ってしまいます。これがいわゆるシミです。
そばかすも同じような要因でできますが、シミと異なりそばかすは遺伝的な要素が多く含まれると考えられています。
またシミ・そばかすの原因は紫外線だけではありません。
加齢や不規則な生活やストレスで肌が劣化すると、皮膚の代謝が鈍くなり、メラニンが十分に排出されません。ニキビや吹き出物などの炎症が起きたり妊娠中や更年期で女性ホルモンが乱れたりすることも、メラニン細胞が刺激を受け、過剰なメラニンをつくりだしてしまう原因になります。
これらの要因でシミが残ったり、一時的にシミが濃くなったりする場合があるのです。
「外」と「内」からの徹底的な紫外線防御を

シミやそばかすは一度できてしまうと、改善するのにかなりの時間がかかります。新たなシミ・そばかすをつくらないためにも、日頃より徹底的な予防を心がけましょう。
まずは紫外線を効果的に防御することが大切です。環境省の資料によると、日本では4月から9月頃が紫外線量の最も多い季節と言われています。また1日のうちでは、午前10時から午後2時頃が紫外線の最も強い時間帯とされています。
また南に行く(緯度が低くなる)ほど紫外線は強くなります。 この季節や時間帯に出掛けるときはとくに注意し、日焼け止めのほか長袖の服、帽子、日傘やサングラスなどを活用しましょう。
曇った日は大丈夫と思われがちですが、紫外線の80%以上は雲を通過するとされているため、晴れた日と紫外線の量はほとんど変わりません。この点にも注意しましょう。
そして外からの紫外線防御と同じくらい大切なのが、内からの紫外線対策、つまりシミやそばかすを防ぐのに有効な栄養素を取ることです。
効果がある栄養素として知られているのは、ビタミンC、E、β-カロテンやポリフェノールなどです。これらは抗酸化物質と言われ、メラニン細胞が刺激を受ける大きな要因である「活性酸素」を除去する働きがあるとされています。
果物や緑黄色野菜にはビタミンCやβ-カロテンが、ひまわり油や大豆油などの植物油、アーモンドにはビタミンEが豊富に含まれています
またお茶やコーヒー、赤ワインにはポリフェノールを多く含んでいることが知られています。
改善に効果的なスキンケアと美白化粧品

できてしまったシミやそばかすには、根気よく対処していくことが大切です。
まずは日頃のスキンケアを一度見直してみましょう。 洗顔時には泡立てた泡で優しく洗い、洗顔後はすぐに保湿液などで保湿を補い肌の乾燥を防ぐなど、基本的なスキンケアを毎日心がけましょう。肌の状態に応じて定期的にピーリングを行うと、皮膚の代謝が促進されてメラニンの排出度が高まります。
さらにシミ・そばかすの改善に効果的なのは、美白成分が含まれる化粧品を使用することです。現在厚生労働省によって、アルブチンやコウジ酸、カモミラETなどをはじめ数十種類の成分は「メラニンの生成を抑え、シミやそばかすを防ぐ」美白有効成分として認められています。
自分の肌のタイプ、シミやそばかすの状態に有効で効果的な美白化粧品を選び、毎日継続してケアするようにしましょう。
おわりに
シミ・そばかすの原因とその改善方法について、段階的に三つのポイントを紹介してきました。
シミやそばかすは気になった「そのとき」だけ一時的に対処するのではなく、毎日続けて健康で生き生きした肌を保っていきましょう。