通っていた脱毛サロンが倒産!そんな時はどうしたらいい?

「通っていた脱毛サロンが倒産」なんてうそみたいな話に聞こえるかもしれませんが、実は十分あり得る話なんです。実際に近年では大手脱毛サロンが倒産したというニュースも少なくはありませんし、なかには店舗がなくなる寸前まで知らずに通っていたという方もいらっしゃいます。
そこで今回は、通っている脱毛サロンが万が一倒産してしまったときにするべき行動を紹介していきたいと思います。
目次
「倒産」にもいろいろある?契約済みなら通い続けられることも

ニュースなどでは「倒産」という言葉を多く使用していますが、実は「倒産」や「破綻」は法律用語ではありません。一般的には経営困難や今後の経営が不可能な状態に陥った場合「倒産」や「破綻」という言葉を使用することが多いのです。
そのためたとえば経営困難な状態でも再建を目指していたり、一部の業務停止にとどまっていたりする場合でも「倒産」という言葉が使用されることはあります。
実際に一部の業務停止状態であれば、契約済みの方はそのまま通い続けられるケースもあるので、まずは通っている脱毛サロンが、どのような状況に陥っているのかを確認するようにしましょう。
できるだけ早く消費生活センターに連絡しよう
通っている脱毛サロンが倒産してしまった場合、できるだけ早めに消費生活センターへ連絡することをオススメします。消費生活センターとは、商品やサービスなどに関する苦情や問い合わせなどを専門の相談員が受け付けてくれる機関なので、脱毛サロンが倒産してしまいどうしたらよいのかわからない時にも公正な立場から相談に乗ってくれます。
局番なしの「188」で電話がつながるので、いざという時には頼ってみるとよいでしょう。
もしくはAEAエステティック相談センター(03-5212-8805)へ電話してみてください。AEAエステティック相談センターとは「一般社団法人日本エステティック振興協議会」が運営する相談窓口で、エステティック全般のトラブルや相談事に対して助言や情報提供を行ってくれるため、脱毛サロンが倒産した際の手続きや返金などに関してもアドバイスをくれるはずです。
優遇処置が採られているかどうかをチェックしよう
通っている脱毛サロンが倒産してしまっても、別のサロンで脱毛できることもあります。たとえば「エターナル・ラビリンス」という脱毛サロンが2016年に倒産したニュースをご存じでしょうか?「エターナル・ラビリンス」倒産に伴い、系列の全身脱毛サロン「ラットタット」も倒産に追い込まれてしまったため、当時通われていた多くの方が困惑されたかと思います。
これにより「エターナル・ラビリンス」「ラットタット」へ通うことは不可能になりましたが、この時一般社団法人日本エステティック経営者会により優遇処置がとられたため、脱毛を続けたい方は「ミュゼプラチナム」へ通うことが可能となりました。
この時優遇処置の対象となったのが現金やローンなどで契約料金の全額を支払い済み、もしくは支払い途中の方々です。それぞれ優遇処置の内容は異なりますが、どちらの場合も優遇処置ダイヤルに電話することでサービスを申し込むことが可能となっていました。
ちなみに脱毛サロン側で特定の優遇処置がとられていなくても、日本エステティック業協会(AEA)に連絡すると、他の脱毛サロンで同等のサービスを受けられることもあるようです。
もし優遇処置が受けられるかわからない場合には、先ほど紹介したAEAエステティック相談センターに電話して相談してみるとよいでしょう。
分割払いなら支払い停止が可能?

上記で説明した優遇処置を利用するとはいっても、どうしても消費者側に負担が生じてしまいます。実際に「エターナル・ラビリンス」倒産後に「ミュゼプラチナム」へ通う場合、全額支払い済みの方は差額を生じる必要がありました。
一方で、もともと分割払いを選択していた場合、その後の支払いを続けることで「ミュゼプラチナム」でも継続して脱毛の施術を受けられます。また分割払いの場合、途中で通っている脱毛サロンが倒産してしまったら、カード会社に連絡して支払いを停止させることも可能です。
返金はムリなケースが多い
通っている脱毛サロンが倒産してしまった場合、すでに支払った料金が返ってくることはほぼ無いと言っても過言ではないでしょう。しかし脱毛サロンと交わした契約書に「前受け金の保全処置」という記載があれば全額もしくは一部の料金が返ってくることもあります。
また引き落とし前ならば、カード会社に連絡して支払いをストップしてもらうことも可能です。この場合、支払金額が総額4万円以上であるなど条件も課されますが、カード会社の方で支払い停止が妥当であると判断されれば許可してもらえることもあるので、最初から諦めずに相談してみることをオススメします。
おわりに
通っている脱毛サロンが急に倒産してしまうとショックですよね。しかし落ち着いて、まずは脱毛サロンが発表している情報をチェックするようにしましょう。返金や今後のサービスなどでわからないことがあったら、消費生活センターやAEAエステティック相談センターに電話し相談に乗ってもらうとよいでしょう。ぜひ参考にしてください。